光合成には水分が大事
植物にしめる水分量は、なんと全体の8~9割にも達するといわれているそう。
根から吸収する養分とともに、光と二酸化炭素による光合成を行い必要な栄養分を吸収しています。
そして光合成には水分が大事なんですね。
特にプランター栽培の多い家庭菜園だと、ちゃんと水やりしてあげないといけません。
水やりにもいろいろタイミングがあるようですが…。
基本は「乾いたらたっぷり」と覚えておいてください。
乾く前に水をやると根が酸素不足に陥り、根腐れを起こす原因にもなりかねません。
今回は水やりのタイミングについて、いくつかのパターンでご説明します。
種まき時の水やり
種をまく前に土を少し湿らせてから穴をあけ、種まきを行います。
水やりの際には勢いが強すぎて種が流れてしまわないよう、ジョウロの口を上向きにして静かにしみ込むようにしてあげてください。
種まき後は土が乾燥しないよう、発芽するまで新聞紙などでおおっておきます。
苗の植え付け時の水やり
苗の植えつけ時には土に苗の根鉢より大きめの穴をあけ、水やりをします。
水がよくしみ込んでから苗を植えつけてください。
ポット苗は株元を手ではさんで逆さにし、崩さずに取り出してそっと植えます。
まわりの土を寄せて盛り上げ固めたあと、根となじませるために株元全体に水をあげます。
こうすると植えつけ後の根の張りがよくなるそうですよ~。
ただし、毎日水をやるのはよくありません。
1週間ほどは切らさないようにしますが、だんだん根が張ってくれば自力で土の中の水分を吸収できるとのこと。
強い野菜を育てるためにも、大事なので頭に入れておいてくださいね。
野菜の種類別、水やりのコツ
・トマト
雨に弱く、結実した実にあたると皮が裂けてしまいます。
不織布などで雨よけし、土が乾燥していても葉がしおれたようになるまでは乾きぎみに栽培しましょう。
・ピーマン
日当たりがよいところで育ちますが、日光が強すぎてもダメ。
土の乾燥を防ぐために、株元にしきわらをしてあげるといいですよ。
・キュウリ
地表の近くに根が多く、葉も大きくて乾燥しがちな野菜です。
水やりは欠かさないようにし、葉に日光があたると葉焼けを起こすため葉水が効果的です。
・ナス
高温多湿を好むいっぽう、夏の乾燥に弱く、土が乾くと害虫も発生します。
株元に厚くわらをしいて乾燥を防いであげましょう。